「PSPの『日常(宇宙人)』ってどんなゲーム?」というようなアレについてのざっくりとしたまとめ

今となっては「日常(あらゐけいいち)」のゲーム版が存在することを知らない人が意外と存在するらしいのでそれについてまとめた解説動画的なやつを作ってYouTubeで公開することを目論んでいるもののなかなか制作作業が進まず、さっき謎タイミングで改めて触れる要素まとめたら「わりとそこまで悪くないのでは?」となり「もう喋る内容先に公開しちゃおうぜ!」となった次第。

以前Twitterで実施したアンケート。
もうアニメの放送から10年以上経つんだもんなあ……。(余程じゃなければ他のメディアミックスまで調べねえよな)

以下、これを元に自分が喋るか文章化→推敲してゆっくり音声解説動画みたいにするかって感じのメモ

もくじ

■発売までの歴史

・2009年8月の少年エースで開発中であることが発表される
https://natalie.mu/comic/news/20468
・その後、日常のアニメ化発表(2010年5月)に合わせてゲーム化企画の続報がほんの少しだけ触れられる(ゲームの開発もも進行中! 的なことが1枚のスクリーンショットと共に掲載される)
・その後、アニメの放送に合わせて少年エースコンプティークにゲームの情報が何度か掲載される(内容など)
・満を持して2011年7月28日(タイミングとしてはアニメが2クール目の放送に入った月)に発売
└企画開始がだいぶ前だったためか、5巻以降に登場するみほし、小木、ビスケット2号などは未登場(参照されてるネタもその辺りまで)

■ゲーム内容

公式サイトあらすじ ※現在閲覧不可
http://www.vridge.co.jp/consumer/nichijo-ch/story.html

2011年、全世界で高まるヘルシー志向に伴いおとずれたヨガブームにより、地球環境は危機にさらされていた。それとはあまり関係ないが時同じくして突如上空に現れた宇宙船……彼らの目的とは!?

日常(宇宙人)」ゲーム説明書 P.5
スターラ姫へのレクリエーション計画がことごとく失敗した今、起死回生を狙って、銀河系TV局“ギャラクシーTV”が時定市にズームイン!
番組プロデューサーという対訳を与えられたキミは、仲間の命を守るため、姫を喜ばせる番組を作らなければならない。
Good Luck!

・システムはマップ選択式のギャルゲー(Toheartなど)を応用したような感じ
・朝~夕方にかけて時定市で起こる出来事を追っていく
・ただマップに表示されるキャラクターのアイコンを選択しイベントを閲覧するだけ……ではなく、特徴的なシステムである「アンテナセレクション(ルーレット、選択キャラの人気度(好感度)などにバフをかける)」「電波光線タイム(イベントの3つの分岐があり、どの展開になるかを決める投票システム)」が挟まってくる
・「閲覧するイベント(中継したいキャラクター)の選択」「ルーレットの結果」「投票の途中経過」はそれぞれスターラ姫が要望を出してくる
└背いてもいいが、無視しすぎると1フェイズ終了ごとに発生するリザルトでフェイ王国の兵隊がどんどん死ぬ(殉職者が一定数を超えるとゲームオーバーとなってしまう)
└スターラ姫の言うことを聞くか、リスクを承知で自分が見たいキャラや展開を選択するか……というのが一応備わっているゲーム性の要素(だが、慣れれば調整がきくし周回プレイではひたすら作業と化す。要望達成数によるご褒美要素に乏しいのもイマイチな点)
・その後、同じブリッジ開発の「おそ松さん THE GAME はちゃめちゃ就職アドバイス-デッド オア ワーク-」にゲームシステムの基礎が流用されたっぽい
https://www.otomate.jp/osomatsusan_the_game/system/

■ゲームとしてどう?

・「ゲーム」としては……(うーん)
└ルールの備わった"ゲーム"的な要素はあれど「面白いか」「うまみがあるか」と言ったら別だし、ストーリー/イベントも原作漫画を知っている前提の作り
・ストーリー/イベントは原作エピソードをオマージュ(悪い言い方をすれば焼き直し)したものも多く、少なくとも後に登場した角川つばさ文庫の「日常の夏休み」のようなガッツリめのオリジナルストーリーが展開されるようなことは無い
・反面、原作のエピソードや設定をなぞりつつの「if展開」を楽しむのには向いていて、公式に発売された"作者の手によらない(独自解釈の)"「日常」の番外編エピソード集として楽しめる部分はある
└原作で絡みがまず発生しないであろうキャラ同士のイベント(例:よしの、笹原、誠などがそれぞれはかせと遭遇するなど)、無口系キャラである麻衣・関口の心情にフォーカスした連続イベント/ストーリー、「小木が戻ってこなかった世界線囲碁サッカー部」がどうなっていくか、など
└"それっぽいストーリー/エピソード集"としては、個人的には角川スニーカー文庫の「日常の小説」より遥かに見られたし楽しめました

■まとめ的な

・今なら当時より安く手に入る(ダウンロード版は新品パッケージより安いし、中古価格も現時点では高騰していない/2021/06/20 6:24 時点で駿河屋販売価格1,100円)し気になったらやってみて損はしないのではと自分は思います
・あとスターラ姫のボイスがわりと多いのでアニメで声が気に入った人とか日髙のり子さんのファンという人にもオススメ……かも?