青い鳥文庫「名探偵ホームズ 緋色の研究」 感想メモ

執筆:2017/06/22-23
加筆修正+投稿:2017/07/10

読書動機(不純):
SHERLOCKの1話(吹替版)を観たので元ネタに興味が湧いた
・図書館に足を運んだ結果気まぐれが暴走してFGO新宿編読書キャンペーンが始まった
新宿のアヴェンジャーシェイクスピアジャンヌ(オルタだけど)→新宿の…ホームズ→アルトリア(こっちもオルタだけど)まで制覇。
…アルトリアオルタの妥協感!

名探偵ホームズ 緋色の研究 (講談社 青い鳥文庫)

名探偵ホームズ 緋色の研究 (講談社 青い鳥文庫)

 

 

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感想にあまり関係のない部分:
SHERLOCK通算4周目キメながら書いてる(Amazonビデオでレンタルしてからは3周目)。SHERLOCKSHERLOCK→一旦読書→SHERLOCK←イマココ!!
今のところ無限に観られる勢いなんだけどタスケテ。まだ一話だぞ自分。
(しかしマジで最高アンド最高オブジ最高なので無限に観られる)

・「シャーロックホームズ、オマージュ的なアレの数が多すぎて一生原作に到達できないのでは?(あるいはめちゃくちゃ遠回りしてしまうのでは?)」ってずっと思ってただけに、図書館で借りるのにちょっと覚悟を要したし無性に気恥ずかしかったぞ! 意味の無いカムフラージュに別のミステリー小説2冊一緒に借りちゃったぞ! 謎の抵抗!!!!

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感想:
・日本語訳が良かった
古めかしい言葉遣いが無く読みやすかった。文体も柔らかめな印象。
ちなみに出版されたのは1997年12月とのこと。

・序盤の雰囲気が穏やかでびっくりした
だってSHERLOCKだと序盤は刺々しい感じがするから…。
こっちはワトソンが新聞読んで「なにこれ」ってなるまですげえ和気藹々って感じだった。なごやか!
一緒に住むにあたっての「僕こういう感じだけどいい?」「大丈夫だよ! あ、こっちはこういうところがあるんだけど~」みたいなやり取りとか、ワトソンがホームズについて知りたがってるところで「なんか悪いしあんまり詮索するのやめとこ」ってなるのは本当になごやかが過ぎる。

・ホームズのリアクションが可愛い(微笑ましい)
すーぐキャッキャする!
知識がすっげえ偏ってたり、自分が知ってることを話す時とテンション上がった時と褒められた時にめちゃくちゃ喋ったりとか、なんというか「すごくオタク気質だ(?)」と思った。見てて微笑ましい。

・「これSHERLOCKで見た!」
原作だから当たり前なんだけど!!!! 当たり前なんだけどね!!?!?!
SHERLOCKの話になるけど、原作の要素や描写を取り込みながら「違うけど同じ、同じなんだけど違う」って感じに仕上げてるのほんとすごいなー…と思った。
特に、ワトソンがホームズの推理を聞いて素直に「すごい!」って言うところを読んだ時は「うわあ原作と同じなんだ…!」ってすごく感動した。ここのオマージュ、この上なく良さみがすこいと思う。 思わず語彙が陳腐化してしまうほどに。

・殺人事件にわくわくするのって読者も同じだよね
たまにいきなり、いわゆる「中二病特有の妄想」的なことを期待してしまうことがある。不穏でない例えなら、「この瞬間いきなり東京にヤハクィザシュニナが現れないかな(ここぞとばかりの"正解するカド"ダイマ)」みたいな感じの。勿論本当に起こったらすごく大変なことになるんだろうけど、そういう「いきなり日常を変えるなにか」に対する期待みたいなのを持ってしまう。ホームズのそれもなんかそういうことなんだと思うし、それが本当に起きちゃうからキャッキャわくわくしちゃうんだと思う。あと自分が関われることに対しても。

・ホームズが「楽しいから」って理由で探偵やってるのほんといい
CITY(あらゐけいいち)とかアニメ版アキバズトリップの、行動動機が「面白そうだから」ってところがすごく好きすぎるんだけど、ホームズも事件を楽しい面白いって心の底から想ってて、そこが本当に良い。すごく尊いことだと思う。
「人生という無色のかせ糸」って表現で「うわあああ…うわあああああ!!!!!!!(やばい)」ってなった。

・回想シーン長すぎィ!
日常で言ったらいきなりフェイ王国の話始まったくらいの作風の違い感ある。絵柄は同じだけど雰囲気は別作品。
途中にちょっとずつ挿入される感じでも行けるかもなーと思った。フェイトエクストラの章冒頭のアレみたいな。

・挿絵のホームズがFGOのホームズ感あった
髪型。

・ホームズ背が高い
「190cm近くあるのかこいつ! 高ぇよ!!」ってなった。平均値が日本人とは違うんだろうか。

・ホームズの一人称
「ぼく」なのが良い。「ぼく」。

・クソいオタクなのですぐこういうことする的なアレ
深夜テンション入ってたからか、読みながら唐突に「ホームズ…神谷浩史だな…。ワトソンは…………中村悠一かな…」って思った。文ストの乱歩さんと氷菓の奉太郎の印象だろうか。
関係無いけど、借りる前に「ふたりはともだち」読んだら「かえるくん櫻井孝宏だな…」ってなった。何故だ。

・前書きと後書きがいい
役者による前書きと後書きがあった。
後書きにある、いわゆる「聖地」の紹介文が良かった。小さい子向けの本にこういうこと書いてあるの、作品により関心持てるようになる(もしくは関心の広がりが期待できる)可能性が出てくるからいいと思う。

・「それが今の妻です」みたいなタイプのオチ(締め)!
ヒュー! って言いながら拍手で締めたくなるよね。

・犬
どことは書かないけど「い…犬~!!!!!」ってなった。
これとは別の犬だけどワトソンがブルドッグの子犬飼ってるところ好き(会話に出てきただけで特に登場しなかったけど)。連れてきたんだとしたらどこで飼ってるんだろう。

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無理やりなまとめ(下書き時執筆):
なんか、すごく「沼に入りこんでしまった」気がする。
読み終わって「緋色の研究青空文庫で読もう(真顔)」ってなった。より原作に近い方な。
あとSHERLOCK2話目も観たい。でも一生一話目だけでいい気もする…。とりあえずメイキングとコメンタリーだな…DVD買うぞ。

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関係ありそうであまり無い感じの文章(投稿時執筆):
青空文庫で「緋色の研究」探したらなかなか見つからなくてアレー? ってなったんだけどそれもそのはず青空文庫では「緋のエチュード」ってタイトルになってた。…なぜ謎のオシャレ感を出した!!!! そもそもエチュードどっから来たんだよ原題「A STUDY IN SCARLET」じゃん!!!! もー!(昭和の少女漫画的なデフォルメ怒り顔で)

・家がNetflixに加入したので目当てにしてたアポクリファそっちのけでSHERLOCKのシーズン1を全部観てしまった。ところで作品名で検索(Twitter)掛けたらNHKBSのシーズン4実況組が揃って「地獄」「辛い」「しんどい」「面白いけど辛い」「現地組正月からこれ喰らったの?」「ジョン殴る」みたいな感じだったんですけど…(一体何が起こったシーズン4)。今から怖いんだけどそれに楽しみ感が加わって変な顔になってしまう。

・商品紹介載せるために書名で検索したら全然違うイラストの同じ本が出てきてびっくりした(印象違いすぎて)。「恐怖の谷」の表紙が格好良い。

森見登美彦さんのシャーロックホームズ読みたいんだけど単行本化結構掛かる感じですかね。忘れそうな頃になったら思い出させるように情報入ってくるんだろうか。